第130回投稿,進駐軍 投稿者:キノ 投稿日:2016/12/14(Wed) 19:11 No.12473 |
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またぞろ悪い病気が発症しました。幼年期、道を一つ隔てた広大なサナトリウム跡地に進駐軍が駐屯していて、垣間見た士官の真っ白い家がどうしても心象風景から消えてくれません。足掛け14年もいたアメリカでもこんな景色ばかり探していたようにおもいます(ワイエスの画集も加担したかな)。先日真夜中に目が覚めてテレビをつけたらダスティンホフマン主演の「マラソンマン」そのなかの一シーンに似たような景色が! 独りよがりの絵です。
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Re: 第130回投稿,進駐軍 F生 - 2016/12/15(Thu) 14:23 No.12475 |
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断じて”独りよがり”の絵なんかではありません。幼児期に刻印された思い出は、人生のありようのmotiveーforceになることは、ママあることのように思います。この絵は、”個人的な体験”を超えて、見る者に、万人に通ずる懐かしさみたいなものを喚び起こします。どこかワイエスの世界に通ずる肌合いも感じます。 それにしても、アメリカ人というのは、下板張りで、白いペンキを塗った木造2階建てが好きですねえ。私も好きですが・・。
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Re: 第130回投稿,進駐軍 sneaker - 2016/12/16(Fri) 09:48 No.12478 |
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木々がすべて葉を落として枯れ枯れとした風景が印象的です。 原風景が現風景につながるお話、ちょっと羨ましいようなちょっと怖いような…ですね。 |
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Re: 第130回投稿,進駐軍 ふたば - 2016/12/16(Fri) 10:44 No.12479 |
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何よりも「静謐」という言葉が浮かんできます。言いかえれば「永遠」ということになるでしょうか。いずれにしても日曜画家の域を出ない私ではこれ以上の言葉はありません。 技術的に言えば、空の色、大樹の枯葉、手前の枯れ草等々勉強になるものは数多くありますが、それ以上にこの作品全体が醸し出している雰囲気に酔いしれています。 |
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Re: 第130回投稿,進駐軍 tm - 2016/12/16(Fri) 18:02 No.12481 |
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立つ枯れ木寂しき風の通り道
この寂寥感の表現、見事ですねー! ここから沢山の詩が生まれてきそうです。 |
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Re: 第130回投稿,進駐軍 キノ - 2016/12/16(Fri) 19:42 No.12483 |
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F生さん、非常に暖かいコメント、身に沁みました。無謀な海外志向(特にUSA)は間違いなく5、6歳の時に瞼に刻んだ景色が原点になっていることは間違いありません。仰る通りアメリカ人はこうした下板張り、白ペンキが大好きです。
sneakerさん、ボク個人としては緑滴る盛夏より、こんな晩秋の景色が好きです。盛夏は遊びまわって楽しい季節、こんな季節はちょっと物思いにふける季節・・・・!?
ふたばさん、またまた最上級のお言葉。いつも賑やかなことが大好きな自分、でもこんなところに数時間じっとしていることも好きです。
tmさん、お歌がすべてを語ってくれています。朝か夕か分からない、グレーの世界。時折冷たい風が通り抜けてゆく、もうしびれてしまいます。本当は白熱電球の明かりがこぼれるお家のドアーをノックして入れてほしいのですがね・・・ |
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Re: 第130回投稿,進駐軍 ryuu - 2016/12/17(Sat) 05:31 No.12485 |
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オォ〜 わぁ〜 ん〜 イェ〜 語彙が少なくなかなか感動を言葉にできませんが ハラショー! あの斜め筆で描かれてるんでしょうか! |
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Re: 第130回投稿,進駐軍 キノ - 2016/12/17(Sat) 16:43 No.12490 |
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ryuuさん、すご〜い感嘆語のオンパレード、ありがとうございます。中でも時節柄ハラショーでしょうか(笑)。 図星、ピンポ〜ンです。この枯れ葉の山と枯れ枝はあのナイフ形筆の出番でした。お手元のは元気にしていますか? |
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Re: 第130回投稿,進駐軍 tm - 2016/12/17(Sat) 17:55 No.12492 |
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偶然こんな秀句を見つけましたのでお知らせします。作者名にも眼が止まりました。
樹には樹の哀しみのありもがり笛 木下夕爾
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Re: 第130回投稿,進駐軍 キノ - 2016/12/17(Sat) 19:32 No.12493 |
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tmさん、何とも味わいの深い句をご紹介いただいて・・・・ 今チョコットと検索しただけで、もがり笛は「虎落笛」と書いて敵陣防備の竹塀などを通り過ぎる風音との意味もある由。どうしてこの字があてはめられたことにはもう少し勉強が必要のようですが、「樹には樹の哀しみの・・・・」のくだりでもう胸にグッときてしまいました。この木下夕爾と言う詩人も広島あたりの出身で、敢えてデリケートな句を残し50歳で早世したとのこと、プレバトではありませんが、改めて5・7・5の日本語の奥深〜い世界を垣間覗かせていただいて実に幸せです。
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Re: 第130回投稿,進駐軍 キノ - 2016/12/17(Sat) 21:32 No.12494 |
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皆さま、ちょっとお静か風なので、極めつけの蛇足、映画ではマラソンマンが刺客を迎え撃つ一軒家が一夜明けて青空が・・・・ でこんなんです、嗚呼、蛇足〜〜! 久しぶりにマスキングを使ったら、まあ、いやらしい! ともかくこんなしつこい投稿者にコメント不要でございます。 |
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Re: 第130回投稿,進駐軍 tm - 2016/12/18(Sun) 16:55 No.12497 |
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樹の表現を拝見して、二番煎じながら駄句を一つ。
樹には樹の主張のありや雪起し |
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Re: 第130回投稿,進駐軍 キノ - 2016/12/18(Sun) 22:06 No.12500 |
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tmさん、ふたたび名句を頂戴して感謝感激です。で、不勉強のため「雪起し」を検索、今どき(初冬)の遠雷とか、春先に雪の重さに傾いた立木の補強などと、いかにも日本的な情緒豊かな意味を含んでいて、改めて日本語の美しさと意味深さを認識した次第です。さしずめこの場合は、若干雲行きが怪しいので前者を表現されたのかなぁ〜、と素人解釈をさせていただいています。ありがとうございました。 |
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Re: 第130回投稿,進駐軍 KNakajiam - 2016/12/23(Fri) 10:49 No.12521 |
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キノサンこれはワイエスにビュッフェが見えます。素敵な作品ですね。 |
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